甘味 ── 和菓子
わらび餅
Warabimochi
わらびの根から採れるでんぷんを水と砂糖で練り上げ、冷やし固めた菓子。わらび粉は採取と精製に手間がかかるため古くから高価な食材とされ、きな粉や黒蜜をかけて食べるという。
- 餅・団子
何でできているか
わらびの地下茎から採れるでんぷん、水、砂糖のみというごく単純な構成。透明感のあるぷるぷるとした食感が身上で、きな粉や黒蜜をまとわせて食べることが多いとされる。本物のわらび粉は採取量が少なく高価なため、じゃがいもやさつまいものでんぷんを混ぜた廉価な製品も広く流通しているという。鍋の中で急速に透明になっていく様子が仕上がりの合図とされ、そこから手早く型に移すという。
どう作るのか
わらび粉を水で溶き、砂糖を加えて鍋で火にかけながら練り、半透明になるまで炊き上げてから冷やし固める。粘りが強く焦げつきやすいため、火加減とかき混ぜ続ける根気が要るという。練り上げる際に鍋肌にこびりつきやすいため、木べらで底からしっかりかき混ぜ続ける根気のいる作業とされる。涼を感じさせる菓子として、氷を浮かべた器に盛って供する店も多いとされる。
なぜこの形になったのか
一説によると、わらびの根からでんぷんを採る技術と、それを冷やし固めて食べる工夫が結びついて生まれたとされる。わらび粉は採取に手間がかかる希少な食材だったため、行事や来客のもてなしに使われる菓子として扱われてきたと伝わる。冷蔵すると硬くなり風味が落ちるため、作りたてをその日のうちに食べるのが本来の楽しみ方とされる。