酒 ── 焼酎・泡盛
乙類焼酎(本格焼酎)
Otsurui Shochu
単式蒸留機で一度だけ蒸留する焼酎の総称。芋や麦、米など原料由来の香味がそのまま残るとされ、一定の条件を満たすものは1962年から「本格焼酎」という呼称も使えるようになったという。
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何でできているか
芋・麦・米・黒糖・そばなど、原料によって香味が大きく異なるのが特徴とされる。単式蒸留機は連続式蒸留機に比べて構造が単純なため、もろみに含まれる原料由来の香気成分がそのまま蒸留酒に移りやすく、原料そのものの個性がはっきり感じられる、輪郭の濃い酒質になりやすいという。使う麹や蒸留法の違いも、この個性の幅をさらに広げているとされる。
どう作るのか
原料と麹で仕込んだもろみを、単式蒸留機で一度だけ蒸留するのが基本とされる。酒税法上はアルコール分45度以下と定められており、常圧・減圧いずれの蒸留法を選ぶかや、使う麹の種類によって、同じ原料でも仕上がりの香味は大きく変わるという。蒸留後は原酒をタンクや甕、樽で一定期間寝かせ、調合や割り水の工程を経て瓶詰めされる。貯蔵にかめや樽を用いる蔵もあり、それぞれの容器が仕上がりに独自の個性を添えているという。
なぜこの形になったのか
かつては「乙類焼酎」という呼び方しか無かったが、1958年ごろから鹿児島の蔵元が伝統製法の焼酎を独自に「本格焼酎」と呼び始め、地道に広める取り組みを重ねたと伝わる。この呼称は1962年に大蔵省令で正式な表示として認められたとされる。原料の風味を残す単式蒸留の伝統的な製法を、品質を保証する言葉として区別する動きが広まったという。