ITADAKI ATLAS

海藻

日高昆布

Hidaka Konbu

標準和名はミツイシコンブ。他の昆布よりやわらかく早く煮えるため「煮え昆布」とも呼ばれ、出汁を取った後の昆布自体も佃煮や煮物として食べやすい。出汁と食用を兼ねられる万能な昆布として家庭で重宝される。

系譜

日高昆布羅臼昆布

何でできているか

標準和名はミツイシコンブ。他の昆布より繊維が柔らかく短時間で煮えるため「煮え昆布」とも呼ばれる。出汁を引いたあとの葉もそのまま佃煮や煮物にしやすく、出汁と食用の両方をこなせる万能さが家庭で重宝される理由とされる。硬い昆布を出汁専用に磨いてきた他産地とは、目指す方向がそもそも違うといえ、一杯の味噌汁の具にそのまま流用できる気軽さも持ち味とされる。

どう作るのか

早朝に刈り取った昆布は浜辺に敷き詰め、丸一日たっぷりと日光を浴びせて乾かす。砂利浜特有の小石の隙間が適度な通気をもたらし乾燥を促すとされ、100年以上ほとんど変わらぬこの天日干しの製法が、他では出せない独特の風味を生むという。機械に頼らない、天候まかせの根気のいる仕事であり、天気が崩れれば干す作業もそのまま止まるという。

なぜこの形になったのか

産地はもともと新ひだか町三石地域に限られていたが、需要の広がりとともに日高沿岸一帯へと生産地が拡大した経緯があるとされる。硬い昆布を出汁専用に仕立てた他産地とは対照的に、早く煮えて食べやすい性質をそのまま活かす道を選んだ結果、家庭料理に根づく昆布になった。産地拡大の背景には、この使いやすさそのものへの需要があったとみられ、扱いやすい昆布が広まるほど、家庭料理の裾野も広がったと考えられる。

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