米・穀物 ── 米の品種
越淡麗
Koshi Tanrei
山田錦と五百万石を掛け合わせて新潟県が育成したとされる大粒の酒米。両者の長所を受け継ぎ、大吟醸向きの高級酒米として扱われているという。2004年に品種登録されたとされ、新潟県の高級酒向けに位置づけられているという。
系譜
何でできているか
小粒ではなく、線状の心白を持つとされる大粒の酒米。五百万石譲りの「淡麗できれい」な酒質と、山田錦譲りの「やや甘みが強く味わいがある」酒質の中間で、柔らかくふくらみのある味わいと評されているという。精米しても砕けにくいといい、大吟醸に求められる高精白にも十分耐える性質とされる。香りは山田錦と五百万石の中間的な印象になりやすいとされる。
どう作るのか
1996年に新潟県農業試験場が五百万石と山田錦を人工交配し、2001年から試験栽培を経て2004年に品種登録を出願したとされる。両者の長所を受け継ぐ大吟醸向けの酒米として育成されたという。交配から品種登録までにおよそ10年をかけ、両親の心白発現率や稈の強さを丹念に見極めたとされる。新潟県内でも限られた地域でのみ契約栽培されているという。
なぜこの形になったのか
新潟県は五百万石の主産地でありながら、より高精米に耐える上位の酒米を求めていたとされる。県内で唯一の大吟醸酒専用品種として位置づけられ、山田錦を県外から仕入れずに大吟醸を仕込める体制を整える狙いがあったとされる。現在では新潟県内の主要な酒蔵の多くが、この米を使った限定の大吟醸を毎年仕込んでいるとされる。越淡麗を使った大吟醸は贈答用としても選ばれやすいとされる。