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米・穀物 ── 米の品種

亀の尾

Kamenoo

明治時代に山形県庄内地方で発見されたとされる在来品種。コシヒカリなど後の多くの品種の系譜につながるといい、日本酒の酒米としても使われているとされる。冷害に強かったとされ、当時の品種改良の起点として重視された在来種という。

系譜

何でできているか

当時としては耐冷性に優れた在来品種とされ、冷害の年でも実りを保ったと伝わる。子孫に当たるコシヒカリやササニシキと比べると素朴な味わいとされ、五百万石やたかね錦など多くの酒米品種にも血を残しているとされる。収量は現代の品種に比べると多くないといい、稲の丈も高く倒れやすい性質を持っていたとされる。収穫できる粒の色合いはやや褐色がかっていたとも伝わる。

どう作るのか

1893年、山形県庄内地方の篤農家・阿部亀治が、冷害の年に熊谷神社近くの田んぼで在来品種「惣兵衛早生」の中から冷害に耐えて実った3本の穂を見つけ、これを種子に足掛け三年かけて育て上げたと伝わる。阿部亀治はその後も選抜と栽培を重ね、地元の農家仲間にも種もみを分け与えて広めたと伝わる。その後この一帯では亀の尾を祀る石碑も建てられたと伝わる。

なぜこの形になったのか

庄内地方は最上川と日本海に挟まれ、冷夏に見舞われやすい土地とされる。その厳しい気候をくぐり抜けた個体を選び出した育種が、のちの多くの品種の礎になったといい、子に陸羽132号、孫に農林1号、曾孫にコシヒカリ・ササニシキと続く系譜が伝わる、日本の稲育種史を支えた在来種という。その普及は東北にとどまらず、酒米も含め全国の稲育種に長く影響を与え続けてきたとされる。

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