粉もの
餃子
Gyoza
小麦の皮で餡を包み、鉄鍋で焼き目をつける中華由来の点心。日本では焼き餃子が主流で、皮の薄さ・野菜の配合・タレの調合に土地ごとの個性が出るとされる。街ぐるみで名物化した土地もある。
系譜
何でできているか
薄い小麦の皮の中に、豚ひき肉とキャベツや白菜、にら、にんにくなどを合わせた餡が詰まっている。焼き目のついた面はかりっと香ばしく、蒸し上がった上面はもちっと薄い。かじると肉汁と野菜の甘みが先に来て、にんにくの香りがあとを追う、というのが焼き餃子の典型的な構成とされる。皮の薄さと野菜の水分量のバランスが、餡が破れずに肉汁を閉じ込められるかを左右するという。
どう作るのか
皮で餡を包んだあと、鉄鍋に並べて焼き、途中で湯を差して蒸し焼きにし、最後に油を足して底面をかりっと仕上げる「焼く・蒸す・焼く」の三段階が一般的とされる。皮の厚み、野菜と肉の比率、にんにくの量は店や家庭ごとに違い、添えるタレも酢醤油にラー油を効かせるかどうかで土地の好みが分かれるという。並べ方も、円形にすき間なく並べる店と、一つずつ間隔を空けて並べる店とで焼き上がりの食感が変わるとされる。
なぜこの形になったのか
一説によると、中国から伝わった水餃子が、戦後の日本で家庭や屋台の献立に取り入れられる中で、鉄鍋で焼く形に定着していったという。安価な材料で満腹感を得られる点や、鉄板ひとつで手早く量産できる点が、街の食堂や引き揚げ者の生業と結びついたと伝わる。土地ごとの野菜の配合やタレの違いは、こうした草の根的な広まり方を映しているとされ、地元の商工団体が名物として後押しする例も見られる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
本場
- 栃木県 宇都宮市 本場
戦後、中国大陸からの引き揚げ者が持ち帰った餃子作りの技術が街に根付いたと伝わり、「宇都宮餃子会」加盟店だけでも多様な味を競っている。にんにくとにらを効かせた餡と、薄めの皮が特徴とされる。
- 静岡県 浜松市 本場
浜松餃子は円形に焼き並べ、中心にゆでもやしを添えるのが特徴とされる。野菜の比率を高めたあっさりとした餡で、浜松商工会議所など地域の複数団体が連携して名物として発信している。