ごはんもの ── 丼物
玉子丼
Tamago-don
ねぎやしいたけを甘辛く煮て卵でとじただけの丼。肉を抜いた親子丼とも卵とじ丼の原型とも見なされ、手早く作れる安価な一杯として蕎麦屋や定食屋で長く親しまれてきたとされる。
系譜
玉子丼木の葉丼
何でできているか
ねぎや玉ねぎ、しいたけなどの細切りを甘辛く煮て、溶き卵でとじただけの飾らない丼。具が少ない分、卵と出汁の甘辛さが飯にまっすぐ伝わり、余計な脂を含まないぶん後味が軽い。かき混ぜて黄身と白身をなじませてから食べる人も多く、飾り気のなさがそのまま安心感につながっている。派手さのない見た目こそが、この丼の変わらぬ持ち味とされる。
どう作るのか
ねぎ、玉ねぎ、しいたけ、三つ葉などを細く切り、砂糖・醤油・みりん・出汁で軽く煮てから、溶いた卵を回し入れてとじる。肉や魚を使わないぶん調理も早く、蕎麦屋や定食屋では最も安価な丼物の一つとして位置づけられているとされる。具材の組み合わせは店によって幅があり、家庭ごとの味も出やすいといい、卵を二段階に分けて流し込む店もあるという。
なぜこの形になったのか
親子丼や他人丼から肉を抜いた形とも、そもそも卵とじの丼の原型とも見なされ、どちらが先かははっきりしないとされる。手早く作れて値段も抑えられることから、忙しい昼どきの一杯として、そして肉を控えたい人の選択肢として、長く定番の位置を保ってきたとみられ、蕎麦屋のメニューに今も欠かせない存在となっており、他の丼を注文するかどうか迷ったときの選択肢としても選ばれている。