ITADAKI ATLAS

調味料

和三盆

Wasanbon

竹糖という品種のサトウキビを原料に、盆の上で手作業により何度も研ぎ上げて仕上げる、粒子の細かい砂糖。四国東部の徳島・香川両県で江戸時代から生産され、上品な甘みが和菓子作りに好まれるとされる。

何でできているか

きめ細かい粒子と、後味に嫌味の残らない上品な甘さが特徴の砂糖。上白糖のようなべたつきが少なく、口に入れるとすっと溶けてほのかな甘みだけが残るとされる。干菓子に使うと型の細部までくっきりと写り、口に入れた瞬間にほろりと崩れる独特の食感が生まれるという。抹茶の苦みと合わせると、甘さが引き立ちながらも喧嘩しない相性のよさがあるとされる。

どう作るのか

竹糖という在来品種のサトウキビを搾って煮詰め、糖蜜を分離させたのち、盆の上で押しては水を加えて研ぐ「研ぎ」という工程を何度も繰り返す。手作業でこの工程を重ねることで、機械圧搾では出せないきめ細かさとえぐみの少なさが生まれるとされる。研ぐ回数や力加減は職人の経験に大きく左右されるという。仕上がりまでに数週間を要することもあり、大量生産には向かない甘味とされ、少量ずつ丁寧に仕上げる職人技が今も続いている。

なぜこの形になったのか

四国東部の徳島・香川両県で江戸時代から生産されてきたとされる。温暖な気候と、水はけのよい土壌が竹糖の栽培に適していたことが背景にあると考えられている。上品な甘みが和菓子作りに好まれ、茶道文化とともに独自の地位を築いてきたとされる。手間のかかる製法ゆえに、今も高級な甘味料として扱われており、贈答品としても選ばれることが多いという。

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