米・穀物 ── 米の品種
ミルキークイーン
Milky Queen
アミロース含有量が低く、コシヒカリよりさらに強い粘りが出るとされる品種。冷めてもかたくなりにくいとされ、おにぎりや弁当にも向くという。単独で炊くよりコシヒカリなどに数割混ぜて炊くことが多いとされている。
系譜
ミルキークイーン
何でできているか
アミロース含有量が9.5〜11.1%ほどと極めて低く、コシヒカリよりさらに強い粘りが出るとされる。光沢がよく柔らかい炊き上がりで、冷めても硬くなりにくいといい、おにぎりや弁当に向くとされる。単独で炊くと柔らかすぎるため加水量を1〜2割減らすとよいという。光沢のある炊き上がりに加え、噛むと通常の米よりもねっとりとした独特の食感が広がるとされる。
どう作るのか
1985年、農研機構の前身にあたる研究機関がコシヒカリの種子に突然変異を起こす薬剤メチルニトロソウレアを処理し、粘りの強い半糯(はんもち)状の突然変異体をM2世代で選び出し、M10世代まで系統栽培を重ねて育成したとされる。1998年に「水稲農林332号」として品種登録された。この育成手法は突然変異育種と呼ばれ、放射線ではなく化学物質を使う点が特徴とされる。
なぜこの形になったのか
通常の米よりアミロースが少ない性質は突然変異によって偶然生まれたものとされ、単独で炊くより粘り不足のブレンド米を補うために数割混ぜて炊くことが多いという。粥や寿司には粘りが強すぎて不向きとされる一方、チルド米や米菓の原料としての適性も評価されているという。近年は病院食や介護食など、やわらかく飲み込みやすい米が求められる場面でも使われているとされる。