粉もの ── 粉もの
ヒラヤーチー
Hirayachi
卵とだしで溶いた小麦粉の生地にニラなどを散らして焼く沖縄の家庭料理。「沖縄風お好み焼き」と呼ばれることもあり、台風で外出できないときの手近な一皿として親しまれてきたとされる。
何でできているか
小麦粉を卵とだしまたは水で溶いた生地に、刻んだニラやねぎを混ぜ込んで焼く。塩味だけで仕上げるとチヂミに近い食感になるとされ、最近ではソースやマヨネーズをかけて食べる人も増え、「沖縄風お好み焼き」と呼ばれることもあるという。平たく焼くことから「ヒラヤーチー」の名がついたとされ、薄いぶん外側はかりっと仕上がる。
どう作るのか
小麦粉と水、卵、だしを混ぜ合わせ、食べやすい大きさに切ったニラを加える。熱したフライパンに油をひき、生地を流し入れて両面をこんがり焼く。卵を使わずに作るとさっぱりとした味に仕上がるといい、もずくやアーサ、ツナなど冷蔵庫にある食材を加えることも多いとされる。具材の組み合わせに決まりはなく、家庭ごとに味が違うという。
なぜこの形になったのか
台風が多く停電もしばしば起こる沖縄で、外出が難しいときに家にある食材だけで手早く作れる料理として親しまれてきたと考えられている。非常時に限らず、間食やお茶請けとして日常的にも作られるのは、材料が小麦粉と身近な野菜だけで済み、特別な道具もいらない手軽さが土地の暮らしに合っていたためとされる。こうした暮らしの知恵は、今も沖縄各地の家庭料理として、世代を超えて日常的に受け継がれているとされる。